
Webライターをしていると、単価が低すぎる案件を受注することがあります。
しかし、
「勉強になるし・・・」
「クライアントに喜んでもらいたいし・・・」
「いい関係性を築けているし・・・」
「お金にガメツイと思われそうだし・・・」
なんて自分に言い訳をして、価格交渉をしない方も多いのではと思います。
でも、ライティング業はあくまでビジネス。
価格交渉をすることは、もちろん問題ありません。

堂々と、そして丁寧に要望を伝えることが肝心!
しかし、単価交渉は初めての人にとっては難しいものであり、不安を感じることも多いと思います。
そこで、本記事ではWebライターが単価交渉を成功させる方法やタイミング、「そしてすぐに使えるメールテンプレート」を紹介します!
単価交渉で重要なポイントは?


Webライターの単価交渉において最も重要なポイントは、自分自身の価値を正確に把握し、それを的確に伝えることです。
以下は、単価交渉において考慮すべきポイントです。
経験とスキル
あなたの経験やスキルは、単価交渉において重要な要素。
自分の経験やスキルを明確にし、それに基づき、自信を持って自分の価値を提示することが大切です。
プロジェクトの規模
プロジェクトの規模に応じて、単価を調整する必要があります。
大規模なプロジェクトには高い単価を要求することができますが、小規模なプロジェクトでは、安価な単価を提示することも必要かもしれません。
業界の相場
競合ライターの単価を調査しておくことも重要です。
業界の相場を知らないと、自分の単価を正当化することはできません。
ライティング業では、分野によって相場は変わります。専門性が高い分野がねらい目でしょう。
クライアントの予算
クライアントがどの程度予算を持っているかを把握することも重要です。
十分な予算を持っている場合は、単価交渉にプラスです。
もちろん、直接予算の程度を聞くのは難しいこともあると思います。
ある程度想像するしかありませんが、この想像力があるかどうかがビジネスにおいては重要なのです。



渋沢栄一さんの「視観察」という考え方に通じますね!
交渉スキル
最後に、交渉のスキルも重要です。
相手の意見を尊重し、相手のニーズを理解し、ウィンウィンの交渉を行うことが大切です。
自分の単価を下げ過ぎないように注意し、自分の価値を守ることが必要です。
単価交渉のタイミングは?


Webライターが単価交渉をするタイミングは、以下のような場合が考えられます。
契約時・スタート時
新しいクライアントと契約をする際、新しい案件がスタートする際には、最初の打ち合わせの段階で単価交渉を行いましょう。
クライアントが求める作業内容やスケジュールに合わせて、自分の単価を提示します。
追加業務の依頼があった時
既存のクライアントからプロジェクトの追加依頼があった場合にも、単価交渉を行います。
最初の見積もりに、作業内容をしっかり明記しておくことが大切です。
見積に明記した作業内容から超過分を、取りこぼしなく請求できるように、イメージしながら見積もりを用意しましょう!
継続時/契約更新時
進行案件が終了し、次の案件が始まるタイミング(継続時)や契約更新時には、自分の業務実績や成果を振り返り、それに基づいて単価交渉ができないかを考えてみましょう。
自分のスキルや経験が向上している場合は、それをアピールし、より高い単価を提示することもできます。
業界相場の変動時
業界の価格が変動する場合には、自分の単価を再検討することも必要です。
業界標準の価格に合わせて、自分の単価を調整することができます。



業界相場は定期的に確認しておきましょう!
業界相場はどうやって調べる?


Webライターやフリーランスのライターの多くは、自分のWebページ(ポートフォリオ)に単価や作業内容を明記していることがあります。
自分と似たような業務であれば、参考になるでしょう。
また、クラウドソーシングサイト(クラウドワークスやランサーズ、ココナラ)などで、価格帯を調べることが可能です。
ただし、クラウドソーシングサービスは、低めに設定されることが多いことを考慮しましょう。
調査した内容は、エクセルなどで管理しておきましょう。



相場価格と見比べて、自分の価格体系を定期的に見直そう!
クライアントの提示単価に不満がある場合の交渉は?


価格をクライアントから提示されることもあるでしょう。
提示された単価が自分にとって不満である場合、クライアントとの丁寧な話し合いを行い、妥協案を模索することが重要です。
その際は以下を意識して交渉してみましょう。
根拠を提示
ただ、「価格を上げてくれ」と言っても、了承を得るのは難しいでしょう。
自分のスキルや経験、市場価格や業界標準価格、作業量、納期などの要素を考慮し、妥当な根拠を持って自分の単価を提示することが大切です。
たとえば、これまで同様の案件ではXXXXX円で請けてきました。なので、XXXXX円まで
話し合いをする
クライアントと直接話し合いをし、自分の価値を説明し、クライアントと合意できる単価を模索することが必要です。
ただし、相手を攻撃するような言葉遣いや態度は避け、丁寧かつ冷静な態度で話し合いを行うことが大切です。
妥協案を提案する
交渉の末、クライアントと合意できる単価が見つからなかった場合、妥協案を提案することも必要です。
例えば、納期を短縮することで単価を引き上げる、追加の作業量を引き受けることで単価を引き上げる、支払い方法を変更することで単価を引き上げるなど、様々な妥協案を模索することができます。
以上のように、自分の単価を提示することや、クライアントとの丁寧な話し合いを行うこと、妥協案を模索すること、そして最終的に契約書に取り決めを明記することが、単価交渉において重要なポイントです。
価格交渉用メールテンプレート


本記事の最後に、価格交渉に使えるテンプレートを紹介します。
条件アップをしてほしいことを、率直に、そして丁寧に伝えましょう。



以下を参考にして、自分自身でアレンジしていてください!
XXXXX株式会社
XXXXXX様
平素より大変お世話になっております。
XXXXXXX(案件名)につきまして、
継続のご依頼を誠にありがとうございます。
突然で恐縮ですが、本件の継続にあたり、
文字単価を上げていただけないか、
ご検討をお願いしたくご連絡をさせていただきました。
有難いことに、昨今ご依頼をいただく機会が増えており、
ほとんどが文字単価XXXX円以上でお引き受けさせていただいております。
もちろん、XXX様の案件を継続したい気持ちはございますが、
作業量・作業時間を鑑みますと、単価の高い他案件を優先せざるを得ない状況でございます。
つきましては、
以下のように条件変更をご検討いただけますと幸いです。
(現在)
文字数:XXXXX字
価格(税抜き)XXXXX円
単価(税抜き)XX円/字
(変更後)
文字数:XXXXX字
価格(税抜き)XXXXX円
単価(税抜き)XX円/字
ご検討のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
XXXXXXX
最後に
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!
最後に注意していただきたいのは、「価格交渉は必ず成功するとは限らない」ということです。
最悪、その仕事を失う可能性もあります。
ですが、価格交渉せずに、自分の納得いかない価格で仕事を続けるのは建設的ではありません。
価格交渉は、ライターをする上で避けては通れないと覚悟するべきでしょう。
少しずつ、価格交渉にトライして、「価格交渉スキル」を高めていく必要があります。



皆さんの、価格交渉がうまくいくことを祈ってるよ!
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